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魂の行方

お空のポチオ犬は、デリーのJeevashramというところに眠っています。


ねんね
痩せはしましたが、安心して眠ったような顔でした。


ここは慈善団体(実際は金儲けに走りつつあるけど)が運営する場所で、クリニックやペットホテルのようなこともやっているほか、ノラ犬の保護なども行なっています。そしてデリーで数少ない(唯一?)の動物墓地でもあります。

ポチオ犬がお空に行ってしまったとき、私はできれば火葬にしたいと思いました。そうすればいつか私達がインドを去る日が来ても、ポチオ犬を一度も行くことのできなかった日本へ連れて行ってあげることができるから。

でもデリーに動物の火葬施設はなく。


仕方なく、このJeevaashramへ連れて行きました。
しかし、ひとつひとつ墓石があって…という墓地を想像していた私は案内された場所を見て言葉を失いました。

そこは崖のようになった荒地で、墓石なんてもちろんなく、正直ゴミ捨て場にしか見えない場所だったからです。

引き返そうかと思いましたが、他にどうすることもできないので思いとどまりました。

入り口近くにポチオ犬用の穴が掘ってありました。
浅い、浅い穴でした。

ポチオ犬がねんねしているマットもそのまま、服も着せたままで入れていいと言うので、そのままポチオ犬を穴に入れ、土をかけました。



後で、その墓地にまつわる嫌な噂(真実)を聞きました。
穴が浅すぎる、服もマットもそのままなんておかしいとは思っていましたが…やっぱり聞いたときはショックでした。




Jeevashramそのものは、のんびりした村のようなところにあり、大きな菩提樹があって穏やかな場所です。しょっちゅうここに来て、お花を置いてあげて、ポチオ犬のそばに居てあげよう、ポチオ犬を埋めるまではそう思っていました。

でも実際に現場を見て、実情を知ってしまってからは、


「ポチオ犬はここには居ないんだ」


そう思うことにしました。
可愛いポチオ犬が、こんなに大事にしたポチオ犬が、こんな場所に居ると思うのは、いやもしかしたら居さえしないのかと思うのは、あまりに辛かったからです。体だけ置いてきたんだと思うことにしました。以来いちども行っていません。



はーねす
1歳の頃。ひっぱりがすごかったのでイージーハーネスつけました。



そうしてこうしてポタンが我が家にやって来ました。
たった2歳でお空に行ってしまったポチオ犬は、普通の寿命を生きられなかった。この子にポチオ犬の分も生きてもらおうと思って、名前も同じにしました。


私が強くそう願っているからかもしれませんが、ポチオ犬の魂が時々ポタンの中に入っているような気がします。

ポチオ犬はボール遊びが大好きでした。
「ボール」
と言うと、クンクン言いながら家中ボールを探し、持ってきて、投げて投げてをしました。

ポタンはボール遊びを全くしません。だからこれまで「ボール」という言葉をポタンには聞かせたことがないのに、

「ポタン、ボール」

と言うと、探し回る素振りをするのです。


あぁきっとポチオ犬の魂はこの子の中に宿ってくれてるんだなと思いました。ポチオ犬にまた会えたような気がして、すごく嬉しい瞬間でした。


ポチオ犬とポタンは全然性格が違います。顔も違います。
でも、空の浴槽に飛び込んだり、氷が大好きだったり、ポチオ犬が懐いていた人にポタンも同じように懐いたりするのを見ると、何だかとても嬉しくなります。


まってる
「ぼく待ってるよ」



ポタン、ずっと元気で長生きしようね。
ポチオ犬、今度はずっと元気でママのそばに居るんだよ。


長くて暗くてゴメンナサイ。
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| お空のポチオ犬 | 00:48 | comments:6 | trackbacks:0 | TOP↑

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お空のポチオ犬のこと その2

我が家には2匹の「ポチオ」が居ます。
今日もオヨダたらたらでゴハンを食べた「ポタン」と、2006年1月にお空に行ってしまったもう1匹の喜び犬、「ポチオ犬」です。

 その1 はコチラ

* * * * * * * * * *

ふあ


ビッコをひいたりひかなかったりが続くポチオ犬、よくなる気配がないのでかかりつけドクター、J先生の所に連れて行きました。犬顔の優しいドクターです。

触診の結果、「筋肉の炎症でしょう」とのこと。痛み止めとカルシウム剤を処方されました。
しかし何日経ってもよくなる気配はなく、むしろ悪くなっていくポチオ犬のあんよ。フセから立ち上がるときでさえ「ヒンヒン」と痛そうな声を上げるように。再度ドクターの所へ。

今度はレントゲンを撮ってみました。
とはいってもインドの獣医さん、自分でレントゲン設備を持ってる人はほとんどいないので人間のクリニックへ。診療時間が終わってひっそりしたクリニックで、暴れまくるポチオ犬を押さえ、やっとこさのことで撮影しました。

骨にも異常なし。筋肉と靭帯を痛めてるだろうから、安静にして様子を見ましょうと先生。強い薬は副作用が怖いからできるだけ使いませんとのことでした。

とはいえ痛みは日に日に増すばかり、左後脚の膝は固まったようになり、地面につくこともなくなりました。もうこの先生じゃダメだと思い、他のドクター探しを開始。アメリカで勉強&診療経験のあるドクターCを見つけました。

若くアメリカ帰りで自信に満ち溢れたドクターC、レントゲンを一目見て、
「骨折ですね。放置しすぎて不自然に骨がくっついちゃってます」
と一言。

ハァ?? 
言葉を疑いましたが、そういえばドクターCが指差す部分に線のようなものが入っているように見えます。折れてただなんて。気づいてあげられなかっただなんて。ポチオ犬が可愛そうで可愛そうで、ドクターの前で思わず大泣きしてしまいました。

「今は薬で骨の成長を進め、涼しくなってから必要あれば手術をしましょう」
ドクターCはたくさんの注射を打ち、たくさんの薬を処方しました。

翌日目覚めると、ポチオ犬はややビッコをひいていましたが、ほぼ普通に歩いていました。


誕生日
2歳の誕生日。アンヨは浮かせています。


・・・何だか思い出したり写真を見てたりしたら辛くなってきて先を詳しく書けなくなってきました。

とにもかくにもこの時の「骨折」は完全な誤診で、たくさんの薬や注射の副作用でこの後ポチオ犬は何日もの間死にそうな目に遭い、弱り、抵抗力が落ちたところに、恐らく靭帯損傷であったアンヨまでもが、「骨細胞を増殖させる」といって打たれた怪しげな注射によって、骨肉腫に変異してしまったと思われます。
もちろん証拠はないのですが、最初はケガであったことは確かです。とはいえドクターCは認めるわけもなく、副作用の血便や下痢も、「空気感染でうつるウイルス性の腸炎だ」と支離滅裂なことを言っていましたが。

その後、すっかりインド人ドクター不信に陥り、日本へ連れて行こうと検疫準備などを始めるのですが、狂犬病発生国のインドから日本へ連れて行くには半年間の待機期間が必要で。事情を話しても認めてもらず途方に暮れていたところ、今のポタンのかかりつけドクターでもあるM先生に出会いました。
ポチオ犬の脚を見ただけで「骨肉腫」ではないかという先生。とても信じられず、いやケガなんですと言ったものの、バイオプシーをしてみたらやはり骨肉腫。もはや「ケガ」ではなく「癌」だという宣告を受け、断脚手術&抗癌剤の積極治療をすることになるのですが、、、


ロンパース
アンヨを切ってから。ロンパース、よく似合ってました。



元気
手術&抗癌剤のあとは、ほんのわずかな間でしたがとっても元気になりました。


それ以上に骨肉腫は恐ろしい病気でした。


やっぱりポチオ犬のことは、楽しい思い出で、思い出していくことにします。
喜び犬だものね。


支離滅裂になってしまいましたすみません。
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| お空のポチオ犬 | 10:43 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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お空のポチオ犬のこと その1

我が家には2匹の「ポチオ」が居ます。
今、私の足元でプースカ寝ている「ポタン」と、2006年1月にお空に行ってしまったもう1匹の喜び犬、「ポチオ犬」です。

* * * * * * * * * *

ポチオ犬と初めて出会ったのは2003年10月14日。

「この子だよ」と、近所のブリーダーが部屋のドアを開けると、薄暗い中おもちゃで遊んでいるちっちゃなイエローラブがいました。
9月18日生まれ。まだ生後1ヶ月にもなっていませんでした。インドではこれくらいで引き渡すのが当たり前です。

小さなポチオ犬はその場でチーッとシッコをし、それから私と夫の膝によじ登り、さっそく手や服をガジガジ噛み始めました。

う〜ん。
ヤンチャ坊主な予感。

小さなダンボール箱に入り、我が家にやって来たポチオ犬。
さっそく家の中を探検し、ひとしきり遊ぶと、プーッと寝てしまいました。夜鳴きもなく、ずっと我が家に居たかのようなくつろぎぶりでした。

07.7.6プー


可愛い可愛い天使は、やがて小さな悪魔であることが判明。

小さなうちに母犬から離したせいもあるのか、とにかく噛む噛む。しかも甘噛みなんてもんじゃなく、食い付いて離れないスッポンのよう。
犬を飼うのが初めてだった私は、やられ放題で悔しいのと、どうしていいのか分からないのとで、何度も本気で泣きました。
イタズラもひどく、家の中のあらゆるものを破壊。ルスバンさせると戻るのが怖い毎日でした。

07.7.6お空



1才になっても、やっぱりイタズラ坊主で、すぐに大興奮して抑えが効かなくなってしまうハイパードッグでしたが、

人が大好きで
ボール遊びが大好きで
服を着るのが大好きで
甘えん坊で
優しくて
怒られてもめげず
運動神経抜群で
でもちょっとどんくさくて

07.7.6あそぶ


毎日目覚めることが嬉しくて、生きていることが嬉しくて、不幸や辛いこととはかけ離れた、そんな幸せ印の喜び犬でした。

07.7.6ジャージ




2005年7月24日、そんなポチオ犬に思いもかけないことが起こりました。

シャンプーの後、いつものようにシャンプーハイになって家中走り回ってたポチオ犬、勢い余って台所のドアに激突。

キャォォォォン

今まで聞いたことのないような鳴き声を、1分近く上げ続けました。
左後脚がおかしい。。

しばらくは痛そうにビッコをひいていました。
が、そのうち普通に歩くようになり、遊びに来た友達相手にピョンピョン飛んで遊んでるのを見て、ホッと一息。
少し様子を見て、おかしかったら病院に行ってみよう。



その時は、ポチオ犬のこの左後脚がなくなることになるなんて夢にも思っておらず、ましてや私のそばから永遠に居なくなってしまうなんてことも、考えてもいませんでした。。

〜つづく〜


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| お空のポチオ犬 | 10:49 | comments:4 | trackbacks:0 | TOP↑

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